ただ、もう一つこの事件において不思議に思ったのが、
授業料を数か月先まで先払いしていることでした。

中には高3までの前払いで250万円も払っている高校生もいたようです。
よく、「1か月授業料無料」とか「夏期講習受講料無料」といった特典で集客を図るケースはありますが、
前述の生徒は高校2年生で、高3の終わりまでを前払いというのは聞いたこともありません。
そもそも特定商取引法第42条に基づき、
最大で6か月分のサービス(この場合は授業料ですね)に相当する金額までしか
受け取ることができないはずなので、これは法律違反になります。
ですから、こんなに前受け金として授業料を受け取ることは
そもそもできないはずなんですね。

ただ、これについては法律を知らなかったとしても、
保護者の方にも考えていただきたいと思うところもあります。

塾に通わせることの目的は、「成績を上げること」であり、
「塾に通わせる」ことではないはずです。

仮に2年先の月謝まで払ったとしても、
残念ですがお子さんの成績が上がる保証はありません。

逆にあまりにも先の支払いを進める塾は、
そういった意味では信頼がおけるとは言えないと私は考えます。

というのも、前払いがあまりにすぎると転塾のタイミングを失ってしまう可能性が高いからです。

塾は「成績アップ」のために通うものなので、
必ずしも思うような結果が出なかったときには転塾を考えるのも当然のことといえるでしょう。
うちの塾でも残念ですがそういったケースはあります。

しかし、前払いをしてしまうと、なかなか転塾を決断することも難しくなってしまいます。
「先にお金を払ってしまったから・・・」と考えることは当然ですが、
生徒のことを考えるのであれば、早めに損切りするのも一つの手だと思います。

え、うちの塾はって? 

もちろん、翌月分の月謝はその前の月にいただきますが、それ以上はいただきません。
当然といえば当然なのですが(笑)